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放流種苗のガセネタ話をテレビで見た件に関連して・・・
個人のブログでもよくわからないネタがあったりしますね。
例えば、
あるブログでいろいろな川のアユを食べ比べたというのがありました。
どれが美味しいかは嗜好の問題なので、それぞれであっていいと思います。
が、「付知川のアユは美味しかった。琵琶湖産だと思う。」
だそうです。
かなり断定的に書かれてましたね。
また、
解禁当初に付知川に行ったという記事がありました。
そこには、「朝早くから釣れたので、この魚は琵琶湖産だろう。」
とありました。
美味しいと琵琶湖産がどうつながるかはわかりませんが、
縄張り行動が活発化する適水温が、海産に比べて琵琶湖産は
低水温寄り
(1)というのは
データで出されていますね。
ただし、付知川は人工種苗100%であることは明らかです。
漁協のホームページにも、いつ、どこに、どの系統を、
どれだけ放流したかが明記されてますね。
脳内でいろいろ変換されてしまったみたいですね。
また、数年前、板取川上流に釣行した記事を有名ブロガーが書いてました。
釣ったアユがきれいなので眺めているとベテランの釣り師が声を掛け、
「きれいだから琵琶湖産だ」
などと言われたことが書かれていました。
その年、板取川上流の放流種苗は、
岐阜県魚苗センター産人工種苗がほとんど、
一部は民間養魚場の人工種苗でした。
最近はどこでも放流種苗はしっかり公表してますので、確実ですね。
また、オトリ屋のブログでも明記されていました。
そのブロガーはアユ釣り歴が短く、
いろんな人からアユ釣りに関することを吸収していました。
良いことだと思います。
ただ、そのベテランが言った嘘(妄想)も真に受けているのは気の毒でした。
こんな感じでいろいろな釣り人のブログ見ていると、
「よく釣れると琵琶湖産」
「美味しかったら琵琶湖産」
「きれいだから琵琶湖産」
などと全く根拠が無いことを平然と言っている釣り人が
確実に存在すると言うことがわかります。
まあ、個人のブログだから個人の考えを表明しても一切問題ないでしょう。
釣り場で自分の妄想、思い込みを言って回るのも自由かもしれません。
名の通った人がテレビで言うのとは訳が違うことはわかります。
しかし、放流してもいない種苗が釣れると言っている状態であり、
事実とは違うことをインターネット上に流しているのです。
いくら琵琶湖産が好きでも、これは良くないと思います。
考えあって琵琶湖産放流をやめている漁協にとっては
迷惑でしょうね。
アユ釣り歴の浅い人に「琵琶湖産サイコー」をすり込むのも
根拠があればいいですけど、嘘情報を教え込んでいるとしかいえない状態で、
洗脳みたいでかわいそうですね。
(1) 澁谷竜太郎・関 伸吾・谷口順彦. 1995. 海系アユおよび琵琶湖系アユのなわばり行動の水温別比較. 水産増殖, 43: 415-421.
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